「生物と水」の授業 そのシナリオです。
以下の内容
1.“>一気に授業に引き込む
3.“>説明して進める
5.“>時間があったら
「生物と水」の授業 について
実際に行った授業を書き起こし、授業シナリオとしました。
どのような授業か、簡単に言うと
映像を見せながら子ども達に投げかけ、思考を促し学習内容を身に付けさせる、というものです。
授業を行った当時(2020年)は、実験はしない等の制約がありました。
コロナ感染拡大を防ぐ措置として、授業ガイドラインが示され、且つ、
時数にゆとりがありませんでした。二か月に及ぶ休校があったためです。
学習指導要領の求めている学びとは距離がある授業方法だったかもしれません。
話し合い活動も制限された中での、授業づくりでした。
そのような中での取り組みであることを予めご了承ください。
この授業をするにあたっては、準備に時間と手間がかかります。
前もって提示する映像を用意し、指導過程に合わせて並べておく必要があります。
授業開始前には機器のセッティングもしなければいけません。
6年生の理科授業を担当する先生方にとって、どれほど参考になるか分かりませんが、
お役に立てたら幸いです。
一気に授業に引き込む
「生物と水」の授業
画像を映し一気に授業に引き込みます。


見かけたことありますか?
水を飲んでいるハトの写真です。
鳥の名前を知らないようなので、さっさと教えます。
T:「キジバト」という野生の鳩です。 水を飲んでいますね。
次は「人が水を飲んでいる」写真を映します。


人も水を飲みますね。 何で水を飲むのでしょう?
子ども達からは、すぐに「喉が渇くから」と返ってきます。

直接 水を飲まなくても 私たちは水を体に取り込んでいますよね。 例えば・・・?

子ども達からは、ジュースやスープ、牛乳などの飲み物。
そして、みかんや桃、トマトなど
水分の多い果物や野菜の名前が挙がってきます。
飲んだ分、排出している

人は、水を一日にどのくらい必要としているんでしょうか?
C1:ペットボトル1、2本かな。
C2:1本500mLだから、1Lくらいかな。

T:成人の場合、一日に2.5Lです。
これが2Lです。
みんながよく飲むサイズ500mLのペットボトルだと5本分です。
と言いつつ、2Lのペットボトルを見せます。
実感として摂取する水の量がつかめます。

こんなに水を飲むんですが、体から出ていってしまいますよね。

尿として体外へ排出してしまいます。汗としても出ていきます。

尿として一日あたり1.5Lが排出されるそうです。
汗の量は600ml。つまりペットボトル1本ちょっとです。

息に含まれる水分が400mlであることも話します。
すると、気が付いたようです。
尿の1.5Lと汗や息の1Lを合わせると2.5Lになることに。
取り入れる水の量 と 出ていく水の量が同じことに。

飲まなくても、水分は体から出て行ってしまうんだね。 ということは・・・
水分補給しないと、体の中の水は足りなくなるわけだ。

水を飲まないでいると、体の中の水は不足します。
補給しないでいると、どうなると思いますか?
説明して進める

T:体から 2%不足すると「喉がかわいたー」ってなります。
6%で頭痛。10%で痙攣。20%の水分が失われると 死にいたるそうです。
T:人の体の水分は、体重の何%くらいあると思いますか?

約60%です。 ・・・教科書に載っています。

皆さんくらいの子どもだと70%。赤ちゃんだと80%が水だそうですよ。
お年寄りは、体の水分は50%だそうです。

「出入りする水」と「体の中の水」
これらがともに60%になっている図板書します。
そして、授業は、まとめに入っていきます。
前の学習とつなげる

生きものは、水がないと生きられません。 どういうこと?

食べ物の養分は、水といっしょに吸収されるから水が必要です。

血液の80%は水って習いました。その血液は、酸素や二酸化炭素、養分などを運んでいます。
水分が不足するとうまく運べなくなってしまいます。

不要なものは尿として外へ排出している勉強もしたよ。汗は体温の調節のはたらきをしているし、水分が不足すると、そうした仕組みががうまく働かなくなっちゃいます。
前単元の学習を思い出してこの学習に結びつけた発言を大いにほめます。
子ども達にまとめてもらいましょう。
T:生物にとって水とは? 一言でどうぞ。(列指名します)
子ども達からは、「とても大切なもの」、「生物にとって生きるために必要なもの」、
「生き物の命を支えるもの」などと返ってきました。
時間があったら
「自然の中の水のめぐり」という図を写し、指示します。
この活動は、授業の終了まで少し時間があるとき、行いました。

この図を使って、水と生物との関りを説明してみましょう。
ペア学習ですよ。
じゃんけんをして負けた人が先にお話ししましょう。

C9:空気中の水蒸気は、温められて上空へ行きます。
水蒸気は、上空で冷やされると雲になり、雨や雪となって
地上に降ってきます。
その水を私たちや動植物が取り入れています。
※いきなり指示しても、子ども達の多くはできません。
どのように言えばいいのか教え、
お手本として数人にさせ、各自に練習させてからペアで説明し合うようにします。
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