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算数専科の初日  「イカ・タコ」ゲーム  

授業が学力の習得をねらいとしていることは勿論です。
その上で、
授業を子ども達と楽しく過ごす時間にしたいと思っています。

算数の専科になりました。
年度初め、初日の出会いで、
先生(私)の授業はおもしろそうだ、と思ってくれたらよしとします。

声を出させる

担任から紹介をしていただき、授業を始めていきます。

T: 1年間、皆さんと算数の授業をすることになりました。よろしくお願いします。

挨拶を終えたら、軽く「方針」を述べておきます。
まずは、授業中の声の大きさについてです。
こういうことは、初めに言っておきます。

Ri-せん

発言するときは、みんなに聞こえる声で。 通る声でお願いします。
ちょっと、声を出す練習をしてみましょう。

1、2、3・・・というように数を一人ずつ言っていくことにします。
手刀で「はい」と促されたとき、言うようにします。

声が小さい場合は、やり直し。
もう一度、言ってもらいます。

張りのある声を出すように励まします。

ポン、ポンとリズムよく、10まで進んだところでひとまず終了。
ここから難易度を少し上げます。

間違えてくれて ありがとう

全員に声を出させなければいけません。
この調子で行っても面白くも何ともありませんから変化させていきます。

Ri-せん

1から10まで数えました。
みなさんは5年生ですから、ちょっと頭も使って難しくしましょう。

「8」を言ってはいけません。代わりに「タコ」と言ってください。  
5、6、7、と来たら次は「タコ」です。 分かりましたか?                    

「10」を言った次の子どもからスタートします。
1、2、3・・・と順に言って行きます。

8番目の子どもが、案の定「8!」とうっかり言ってしまって笑いが起きました。
にこにこ顔でフォローします。

Ri-せん

みんなを笑わせてくれてありがとう。教室がぱっと明るくなりました。     

誰だって間違えます。 Don’t mind!です。気にしない、気にしない。 

再スタート。
間違えた子どもから始めて、1~10まで行きました。
「8」のところは間違えないで「タコ」と返ってきました。

「イカ・タコ」ゲーム

更に難しくします。

Ri-せん

レベルを上げましょう。
「3」と言う代わりに 「イカ」と言ってくささい。
「8」はさきほどと同じで「タコ」です。


テンポを少しだけ上げて、手刀で指していきます。

1、2、ときて思わず「3」と言っちゃいました。
さっそく間違えてくれました。
ドンマイ、ドンマイ。

間違えた子どもから再スタートします。
今度は、うまく10までカウントできました。

その先へと進みます。
11、12・・・。


「12」の次がポイントです。 「13」と言ってはいけません。
期待を込めて指すと・・・「じゅうイカ」と言いました。
賢い! パチパチ。

次に引っ掛かるのは「18」です。
じゅうタコ」と言うでしょうか?

間違えてしまいました。
戻って、10からリスタートです。

じゅうタコ!
正解です。笑いが起きました。

「23」の子どもは慎重に「2じゅうイカ」と言い、
「28」の子どもはゆっくりと「2じゅうタコ」と言いました。
その調子、その調子。

チャレンジ (40まで何秒?)

「30」から俄然、面白くなります。

イカじゅう」と言わなければなりません。

「33」は、「イカイカ」で爆笑。
「38」は、「イカタコ」で大爆笑。

どうにか、こうにか「40」に到達できました。

そこで、チャレンジを投げかけてみました。

Ri-せん

1から40までカウントするのに何秒かかるでしょうか?                    

間違えたら、言い直してよいことにします。
とりあえず、やってみました。

そのタイムをノートの表紙裏に記録させました。
いつか、チャレンジの2回目をしましょうと投げかけて本時へ入っていきました。

別バージョン

算数専科として3つのクラスに関わっていました。
どの学級でも同じ内容を授業します。

ですが、
「イカ・タコ」ゲームを別バージョンで行ってみました。

初めは同じです。
張りのある声で1~10まで一つずつカウントさせていきました。

10まで進んだときにこうしました。
3の段の答え」を言わない、としたのです。

「3の段の答え」とは、
3、6、9、12・・・という3の倍数のことです。

言わない代わりに手をポンと打ちます。
1、2、と来たら「3」と言わずに手を打つのです。

調子よく指していくと、つい言っちゃうのです。
「3」と言いながら手を打つ子もいます。
3の段の答えを頭に描いてないと、間違えてしまいます。

更に難易度を上げてみました。
3の段と5の段の答えを言わないで代わりに手を打つ、というもの。

子ども達は手こずりました。
難し過ぎると、楽しさも逓減していきます。

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