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 学校公開日の授業 「テープ図の指導」3年生算数  

学校公開のこの日、
T.T. (team teaching)のT1として3年生の算数授業を進めていた。

台秤目盛りの読み方を復習し、次は教科書にある文章題をする。
まず各自で読ませる。

続いてその問題文を一斉音読させ、
スクリーンに映し出された教科書の絵を指しながら投げかけた。

わざわざプロジェクターを使ってまでしなくても、と思う向きもあるかもしれないが、
保護者をはじめ地域の方々に開かれた参観となれば、尚更、このようにしていることを見ていただきたい。

今、どんな学習をしているか一目で分かる。
それは参観者のためにしている、というよりも、子どものためなのである。
  教科書の挿絵を見なさい、
と指示しても、各自がそれぞれの教科書を見ているかは、不確かだ。
スクリーンに映せば、全員を一点に集中させることができる。

1.学校公開日は、特別であってはならない

ちなみに・・・

普段の学校生活を見てもらう、という趣旨で学校公開があるが、
大勢の人に見られている、というその日は、決して「普段」ではない。

環視の中、子ども達は緊張している。
いいところを見てもらいたいと、張り切ろうとする子どももいる。
これが普段通りであるはずがない。

普段通りにしてはいけない。

そもそも、学校はお客様を迎える側なのだから、この日は
welcome (ようこそ、いらっしゃいました)のポジションにいなければ話にならない。

廊下の隅に綿ほこりがいくつもふわふわ舞っている、なんて光景はNGだ。
お客様がいなくても、NG。
「普段」から快適な学習環境を整えていなくちゃいけない。

そして、授業もそうだ。
「普段」から分かりやすくて、楽しい雰囲気で取組めるようにしていなくちゃいけない。

公開日は普段どおりではないけれども、特別であってはならないのだ。

2.おしゃべりをしてもらう

T:このバナナは、4本で870gと書いてありますね。
  ところで、みなさん。バナナは好きですか?

バナナがすごく好きだと言うので、その子どもに聞いてみた。

Ri-せん

丸ごと食べられますか?              

・・・はい。        

  え、ほんとに? 

驚いていると、別な子どもが答える。

ぼく、丸ごと食べたことあるよ。・・・まずかった。    


  バナナを皮ごと食べたの? すごいなぁ! 

保護者も笑っている中、
普通皮は食べないよね。食べる所じゃないよね、と返す。

教室がなごんでいよいよ本時メインの指導を始める。

1本のバナナの重さを計ったら180gでした。

中身を食べて皮の重さを計ったら55gでした。 中身の重さは何グラムでしょう。

今日の授業は、バナナの可食部分の重さを問題にする。
先の子ども達とのおしゃべりは、意図的にしているのである。

学習のつながりを考えて展開しているわけだが、
こうしたことを見抜ける(指摘できる)親御さんがいるとしたら、すごいことである。

3.テープ図で数量関係をつかませる

テープ図をノートに写させる。

Ri-せん

この部分(□)は、何か1文字で書きなさい。     

えー? に交じって「分かった、分かった」の反応。

指名されたGさんが「皮です。」と答え、なあんだぁの声。

Ri-せん

ここ(□□)は、2文字で書きなさい。    

これはもう簡単。「中身」。

答えは引き算で求める。
その理由をテープ図を使って説明させる。

式・計算・答えの3点セットで見せに来るように指示。
次のように言い、TTで進めている場面を意図的に設定した。

『男の子は、担任のW先生。女の子は、先生(私)に見せなさい。』

続く⑤の問題も、担任と二手に分かれてノートチェックをした。   

     

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