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「楽典」はフラッシュカードで (フツーの教員の音楽授業)

楽典カード」を使って指導します。
「楽天カード」ではありません。念のため。(笑)

カードは40枚ほどあります。
音符や音楽用語・記号、リズム等が書いてあります。
手作りです。

指導時間は、音楽の授業の中の3分程度です。

1枚1枚見せながら私の後について子ども達が復唱します。
いわゆる「追い読み」です。
外国語の学習でよく行う、please repeat after me です。

授業の中の、
お決まりのルーティンとして毎回行い、繰り返すことで身につけさせます。

BGMにのって行います。
カードは、4拍で1枚のタイミングでめくっていきます。

先年亡くなったタレントの「ひげダンス」の曲のように
短いフレーズが絶えず繰り返されているものです。
※著作権の関係でサンプルとして音源をのせられないのが残念です。

以下、具体的にご紹介します。
この取組みが現場のお役に立てたら、なりよりです。

1.使い方


カードの順番は、意図的に並べておきます。
易から難」が原則です。

まずは、四分音符から。
先生が読んだら、子ども達はそのとおりに復唱をします。

授業者: 四分音符! (タタ タン タ のリズムで言う)

子ども: 四分音符! (タタ タン タ)

以後、八分音符、十六分音符、付点、休符へと続き、
五線、縦線、終止線、ト音記号、ヘ音記号から強弱記号、臨時記号、反復記号、奏法記号等へ至ります。


リズムのカードも作りました。

授業者: タン   タ・タ  タン ウン (ウンで胸をポンと叩く)

子ども: タン  タ・タ  タン ウン (動きもまねて叩く)

リズムを一つのパターンとして見慣れてくれば、譜読みの際に必ずや役立つと思います。
楽譜の読める子どもにしたいわけです。

ひと月ほど経ったら、変化させます。
「問う形」にするのです。

授業者: これなぁに? (タ・タ タン タ のリズムで言う)

子ども: 四分休符!

カードを増やしていきます。
こんなのも混ぜてみました。曲の速さ(テンポ)に関するものです。

授業者: 早口です。
子ども: 早口です。

授業者: 1分間に四分音符 88 打つ速さ! 
子ども: 1分間に四分音符 88 打つ速さ! 

子ども達は、オモシロがります。

慣れてきたので、
教師役をバトンタッチしました。

子ども達4,5人を指名し、やってもらいます。

カードは一人に6枚ほどを渡します。
事前に、カードのめくり方を教えておきます。

手前(おなか側)にあるカードを前に出して見せるのがコツです。

渡されたカードを全て終えたら、終了。
次の人へと順番にリレーしていきます。

2.指示等も混ぜる

カードに書く音符や記号等は、教科書にあるものにします。
その学年に指導事項になっているからです。

教科書や歌集に出てきていれば、その都度、カードにしていきます。
配当の学年でなくても教えるのです。
例えば、フェルマータ、セーニョ、ダ・カーポなどです。
実際に使えるようにするためです。

リズムもカードにします。(前述)
パターンを覚えると譜読みの力が上がると考えました。

その日はどうしたことか、
子ども達が元気でないことがあります。
声が出ていません。

音楽の授業は、テンション高めでないといけません。
そこで、指示のカードを作って混ぜました。

授業者: 元気よく! (タン タ・タ・タ のリズムで言う)

子ども: 元気よく!

授業を側面から支えるカードです。

そのほか、子ども達の意表を突くためのカードも入れました。
マンネリ化防止です。

授業者: いッち たす いちはー?

子ども: にん!

3.カードの制作

楽典カードは手作りです。

カードの大きさは23X16cmです。工作用紙を4つに切ったものです。
これ以上大きくすると、紙に無駄が出、操作性もdownするような感じです。

後方に座る子ども達にとっては少々小さく、見づらいかもしれません。
要工夫改善です。

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