担任が不在。
その時、子ども達は「自習」になります。
これがまる一日となると大変です。
子ども達は、自習が続くことに耐えられません。
初めに小さなおしゃべりが始まって、静けさが破られます。
これを咎めずにいると、私語があっという間に広がって、強く指導しなければならない事態となります。
そのクラスに補填に入った者としては、
落着いて課題に取り組むよう過ごさせなければなりません。
とは言え、子ども達は朝から自習続き。いい加減いやになっているはずです。
そもそも、自習になっているのは彼等のせいではありません。
そうするしか手がない学校(の人的余裕のなさ)が問題なのです。
そう考えると、
何か気分転換になるようなことをしてみよう、
少しでも学校に来てよかった、面白かったというようなことをやってみよう、
などという気持ちになります。
持ちネタをあれこれ思い浮かべ、その教室へ向かうことになります。
自習課題が出ているのに、
しかも、担任でもない自分がそんなことをしていいのか?
そのようにも思うので、教室に入った時の子どもたちの様子で判断します。
自治的に自習時間を過ごそうとしている場合は、しません。
(そんなクラスは数多くはありませんが。)
そうでないときは、監督に来た挨拶がてらに提案をしてみます。
午前中から自習が続いてみなさんも大変ですね。
課題が終わったらゲームでもしましょうか。
子どもたちがにこにこしたら、GOです。
自習に飽きてきた子ども達へのカンフル剤的な教育行為、ではありますが、
考えようによっては、担任以外の職員との関係づくりの時間にもなります。
教員としてのスキルUPの場にもなると思います。
他のクラスを借りての「練習」ができます。
ゲームではなくて「お話」でもいいし、ミニ授業でもOKです。
このときは、「教師の引き出し」がものを言います。
3年生のこのクラスには、これをすることにしました。
「言っちゃダメよ」ゲーム
ゲームの準備は、子ども達が自習に取組んでいる最中にしておきます。
裏紙(不用となった紙)を短冊状にしたら、書き込む言葉を考えます。
食べ物の名前でもいいし、動物、植物、教室にあるものなど、
子ども達に合わせて決めます。
ある言葉を言っちゃいけないゲームをします。
先生が紙にある言葉を書きましたから、それを言ったらブー、です。
名づけて「これを言っちゃダメよ」ゲーム!
その短冊を裏にして黒板に貼ったらスタートです。
例として、
NGワードは2つ(カレーとチョコレートにしました)。
T:食べ物の名前を1つずつ言って行きます。
この紙の裏にはある食べ物の名前を言ったらブー、ですよ。
では、Sさんからどうぞ。
前列の端の子どもから手刀で次々と指していきます。
テンポよく進めるのがコツです。
心の中で3つくらいカウントして答えない場合は、ゴメンねと言って次の子どもを指します。
しばらくすると、問題が発生します。
総意で判定する
そのクラスと仲良くなるのも目的の一つです。
ですから、気まずい雰囲気にはならないようにします。
食べ物を言って行くと、奇をてらったものを挙げる子がいます。
例えば、ヘビ。
そうきたら、どう対応しますか?
本人は、気味が悪いけど食べられるんだよと答えます。
裁定は、子ども達に任せます。
へびは、食べ物としてスーパーで見ることはフツーありません。
でも昔(江戸時代)は捕まえやすいこともあって、よく食べられていたそうですよ。馬は馬肉といって食べてましたが牛は食べませんでした。
さて、この「言っちゃダメよ」ゲームでヘビはOKにしていいですか?
手を挙げてもらって賛成が多ければよし、とします。
NGワードを当ててしまった場合
2つのNGワードの1つが出たらそのジャンルの出題は終了します。
次は何にするか子どもに決めさせてもOKです。
ここで問題となるのは当ててしまった子どもへの対応です。
満面の笑顔でほめます。
よく書いてあることが分かったね。透視する超能力があるみたいですね。では、右手をグーにして・・・その手を頭に置いて・・・
先生といっしょに・・・当てちゃってゴメンちゃい!
先生の仕草を見て子ども達が笑います。
お役立ち情報
全員に声を出させていくゲームとしてもう一つ、
「イカ・タコゲーム」があります。
数を1から2、3、4・・・というように順唱していくのですが、
3と言うべきときは「イカ」、8のときは「タコ」と置き換えて言うことにします。
詳しくは、以下のサイトをご参照ください。
お役に立てていただけたら幸いです。
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